すぐ辞めてしまうのではと懸念される
新卒時、一般職(事務職)で金融機関に勤務した40代女性・Bさんは、新卒時に多くの会社の面接を受ける中で、「一人暮らし」について聞かれた経験を明かす。
「私は実家が東京で、そこから都内の大学に通っていたのですが、ある面接で『働いたら一人暮らしをする予定があるのかどうか』を聞かれました。意味がわからなかったのですが、『ないとはいえない』と正直に答えると、『一人暮らしの人は……(あまり採用しない)』となんだか歓迎されない様子なんです。
どうやら、“一般職は総合職より基本給が低いので、一人暮らしをするにはお金が心配だから勧めない”ということを暗に伝えたかったみたいです。ただ、心配してくれるというといい会社みたいですが、本音は“一般職の一人暮らしだと、入社してから金銭的にきつく、すぐ辞めるケースがあるので、それを回避したい”ということらしかったです。いや、辞めないような賃金に設定してよ、って思ったことを覚えています」
Bさんの大学の同級生・Cさんは関西出身。説明会の段階で、一人暮らしが歓迎されていない雰囲気を感じ取ったという。
「人事の人に一人暮らしであることが知られると、『ご両親から実家に帰ってきなさいって言われない?』『ご両親も心配してるんじゃない?』などと、やたら地元に戻ることを懸念されました。地元に戻るんやったら、そもそも受けとらんわ!と思いましたが、女性の一人暮らしが警戒されている感じがビンビンに伝わってきたものです」(Bさん)