吉田みく「誰にだって言い分があります」

「体重は落ちてもお財布が冷え込む…」コンビニ飯で低糖質ダイエットに励む30代男性の悩み 「予算内で満腹感を得る」ことの難しさ

「生野菜を持参するように」ダイエット中の男性がコンビニ飯の予算内で満腹感を得るために編み出した方法(イメージ)

「生野菜を持参するように」ダイエット中の男性がコンビニ飯の予算内で満腹感を得るために編み出した方法(イメージ)

「たとえば1食分として、低糖質の惣菜パンとサラダチキン、サラダ、体脂肪を減らしてくれるトクホのお茶をコンビニで買うと、合計1000円はします。自炊してダイエット飯を弁当で持参すれば安上がりかもしれませんが、料理が不慣れなので時間もかかりますし、手間や時間をかけたとしても、コンビニ飯の美味しさには敵いません。

 冷静に考えると、ダイエット前の昼食はほぼ毎日牛丼で済ませており、1日あたり500円程度の出費でした。ダイエットのためと割り切ってはいるものの、私の収入からするとかなりのダメージです」

コンビニ食を予算内に収めるために試行錯誤

 節約のため、1食に食べる量を思い切って減らしたこともあったが、午後、お腹が鳴って仕事に支障がでるほどだったのでやめたそうだ。

「手軽で美味しいダイエット食が揃うのは魅力的ですが、かけられる食費とのバランスは難しいと感じました。体調やお財布事情と相談しながら、コンビニで買えるダイエット食を楽しんでいこうと思います」

 試行錯誤した結果、サラダはコンビニで買うのをやめ、自宅で生野菜を切って持参することに決めたという。

「手間はかかりますが野菜をちぎったり切ったりするだけですし、量も調整できます。サラダに使っていた予算を腹持ちのよいプロテインバーなどの間食に使えることになり、空腹で悩まされることが減りました」

 現在は、予算1食700円を目標に、いかに飽きずにコンビニダイエット飯のメニュー構成ができあがるか、考えること自体が楽しみだそうだ。

 低糖質商品に限らず、昨今の物価高の影響でコンビニ商品の量が減ったり価格が上がったりするなど、ユーザーからすると利用の敷居が高くなってきている印象を受ける。そうしたなか、タカヒロさんの利用法は参考になるかもしれない。

【プロフィール】
吉田みく(よしだ・みく)/埼玉県生まれ。大学では貧困や福祉などの社会問題を学び、現在はフリーライターとして人間関係に独自の視点で切り込んでいる。マネーポストWEBにてコラム「誰にだって言い分があります」を連載中。同連載をまとめた著書『誰にだって言い分があります』(小学館新書)が発売中。

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