そうした日本の状況と対照的なのがアメリカだ。
「2000年代初頭のITバブル崩壊や2008年のリーマンショックを経ても、GAFAの創業者たちのような大胆な発想や理想の実現を認める土壌があり、ベンチャーキャピタルをはじめとする投資が活発です。
彼らはリーマンショックで大いに懲りたのですが、あくまで『リーマンショックを引き起こした異常な金融システム』に懲りたのであり、米国経済自体を否定することはせず、社会全体が意気消沈しなかった。そしてアメリカの株式市場はわずか2年後には元の水準に戻りV字回復した」(同前)
バブル否定論から脱却することで、日本経済はさらに好転するのではないか。
※週刊ポスト2024年2月23日号