長引く円安や物流費などの上昇に加え、4月までに食品1596品目が値上げ予定。そんな折、東京都は、キャッシュレス決済で最大1万2000円分のポイントを還元する物価高対策を3月に行うと発表し話題になった。生活防衛のために、キャッシュレス決済やポイ活を実践する人も多いだろう。
「そもそもポイ活とは、買い物で貯めたポイントを家計に生かして生活すること。いまや世界屈指のポイント大国といえる日本には、特定の店やサイトでしか使えない“独自ポイント”と、幅広いお店で貯めて使える“共通ポイント”があり、自分が貯めやすく、使いやすいポイントに絞ってポイ活をするのが定石です」
と言うのは、ポイント情報サイト『ポイ探』の代表取締役である菊地崇仁さん。
「具体的には、携帯電話の通信会社(キャリア)のクレジットカードをメインに使い、ポイントをまとめて貯めます。次に、それ以外によく使う交通機関やスーパー、コンビニなどで使えるクレジットカードをサブとして使ってポイントを貯めます。この二段構えで貯めればお得です」(菊地さん・以下同)
ムダ買いにならないよう自然体で
ただ、やみくもにポイントを稼ごうとすると、ムダ買いにつながる可能性も……。
「たとえば、歯磨き粉を1つだけ買おうと思ったのに、2つ買うとポイントが2倍になるとします。この場合、余計なものを買わないことが節約の鉄則ですが、ついついポイントほしさに2つ買うとムダにつながります。よく考えれば、1つだけ買ってもポイントはもらえるので、2倍にならなくても損はしていないわけです。ポイ活は、無理せず自然体で少しでももらえれば充分と思うのがコツです」