「家族仲をよくすること」にも努めるべし
そうしたトラブルを防ぐため、作成したら「遺言書の内容を共有」(アンケート12位)し、保管場所についても相続人に共有しておくことも忘れずに。
「せっかくつくった遺言書の保管場所や内容を教えていないと、いざ必要になったときに見つからなかったり、後から出てきて相続争いの火種になることもある。通帳や保険証券、生命保険の契約内容や受取人などの情報を記載したリストと一緒に遺言書を保管しておくと、相続財産のありかを把握しやすくなります」(遠藤さん)
専門家が票を投じたランキング表を参考に、あなたと家族のために備えてほしい。その際はぜひ9位の「家族仲をよくすること」にも努めるべし。
「円滑に相続を進めるためには、相続人、つまり利害関係者の仲を良好にする関係構築が欠かせません。たとえ充分に相続税対策を取ったとしても、争いが起きては意味がありませんから」(税理士・公認会計士の木下勇人さん)
残される家族が苦しまないよう、いまできる最善の準備を。
(了。前編から読む)
※女性セブン2024年3月14日号