インカムゲイン狙いだけでなく、個別株投資をするならキャピタルゲインも狙ってみたい。今年のテーマは「金利正常化」と「円高」である。
メガバンクの配当利回りは3%以上。金利正常化が進めば銀行の収益性が高まるため、株価が安くなる局面があったら銀行株を狙ってみるのも面白そうだ。
金利が正常化すると日米金利差が縮まり、為替は円高に進むことが予想される。円高は輸出企業にとって懸念材料だが、もしトヨタ自動車が大きく下がるようだったら投資妙味がある。トヨタほどの企業であれば多少の円高は吸収し、変わらず好業績を維持できると期待されるため、逆にチャンスだと捉えられる。
テーマ株以外にも、例えば12位のソフトバンクは値動きが大きく、トレード向きな銘柄として人気がある。チャートを見ながらキャピタルゲインを狙ってみても面白い。
(第3回「米国株編」につづく。第1回「投資信託編」から読む)
※ランキングはマネックス証券NISA買付口座における取引UU数から作成(2023年1~12月)
【プロフィール】
福島理(ふくしま・ただし):日本テクニカルアナリスト協会国際認定テクニカルアナリスト。金融リテラシー向上のための教育活動に従事。テレビ、ラジオのほか、雑誌やウェブでコラムを執筆。著書に『1時間でマスター!マンガと図解でわかる 新NISAの教科書』(扶桑社)など。
※週刊ポストGOLD 新NISAで儲ける決定版より