現在の配当利回りは3%前後でそれほど高く見えないが、増配にあわせて株価も上がっているため配当金額はもちろん増えている。長く持っているとそれだけ恩恵も大きい銘柄だ。
11位アルトリア・グループと18位ブリティッシュ・アメリカン・タバコはタバコメーカーで、配当利回りは9%以上と“超”がつく高配当銘柄だ。日本株同様、米国株でも高配当株は人気で、NISA向きと言えるだろう。
また、前述したように今年、米国では利下げ期待が高まる1年になりそうだ。利下げ局面ではGAFAMを筆頭にハイテク・IT関連企業が強くなりやすい。3位アップル、10位マイクロソフト、17位アマゾン・ドットコム、28位アルファベット(グーグルの持株会社)などは引き続き注目したい。
そして1位のテスラ、5位のエヌビディアなどの銘柄は期待から大きく買われている状況だ。長期で持とうと考える必要はなく、成長投資枠では「値上がりしたら売る」というスタンスでOKだ。
“新NISA元年”は日米ともに好調な値動きが期待される。積立投資を中心に組み立てながら、余裕資金や経験によって個別株投資で市場平均以上のパフォーマンスを目指してほしい。
※ランキングはマネックス証券NISA買付口座における取引UU数から作成(2023年1~12月)
【プロフィール】
福島理(ふくしま・ただし):日本テクニカルアナリスト協会国際認定テクニカルアナリスト。金融リテラシー向上のための教育活動に従事。テレビ、ラジオのほか、雑誌やウェブでコラムを執筆。著書に『1時間でマスター!マンガと図解でわかる 新NISAの教科書』(扶桑社)など。
※週刊ポストGOLD 新NISAで儲ける決定版より