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【被災時に自宅にとどまる・実践編】在宅避難か否かの判断は被災後1時間以内、「水の確保」と「トイレの代わり」が鍵に

トイレの代わりに使えるものを準備したい

トイレの代わりに使えるものを準備したい

 今年の元日、石川県・能登半島で最大震度7を記録する地震が発生。これにより、県内の7000人以上がいまだ避難所生活を強いられている(2月中旬時点の石川県調査)。たとえ地震では生き残っても、ストレスなどによる災害関連死で亡くなるケースも徐々に増え、その後に長く続く避難所生活の過酷さやさまざまな問題が浮き彫りになってきている。そこで安心できる自宅で避難をするための基礎知識を探った。【全3回の第2回。第1回から読む

在宅避難が可能かは 被災後1時間で判断を

 被災後はパニック状態に陥るため、事前にやるべきことをシミュレーションしておくことが大切だ。

 まずは、自分や家族の身の安全を確認・確保し、その後、自宅に住み続けられるかどうかチェックしよう。この時点で家の傾きや大きな損傷が見られた場合は、ためらわず避難所に向かうこと。ここまでを1時間以内で行うのが望ましい。防災士の稲垣暁さんが語る。

「命が最優先なので、在宅避難にこだわりすぎないことも大切です」

 自宅での避難が可能なら、余震に注意しつつ、各家庭の事情に応じた対応をしていこう。

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