バランス型ならリスクを抑えて安定的な運用を見込める
ここまで挙げた株式(株価指数)への投資は、リスクもリターンも比較的高めとなるが、より安定を重視する選択もある。
「株式だけでなく、債券など複数の資産や市場に幅広く分散投資する『バランス型ファンド』にも目を向けたい。バランス型は、株式のみのファンドに比べるとリターンは見劣りするかもしれませんが、リスクを抑えてより安定的な運用が見込めます」(深野氏)
なかでも深野氏は、国内外の株式と債券に50%ずつの比率で運用するセゾン・グローバルバランスファンドと先進国や新興国などの公社債および株式に分散投資する世界経済インデックスファンドに注目する。
「両者ともに過去10年の運用実績で100%近くのリターンが出ている。いずれも10年前から投資をしていれば資金が約2倍に増えていた計算になります」
丸山氏はリスクをあまり取りたくない人向けに、LOSA長期保有型国際分散インデックスファンドやつみたて4資産均等バランス、iFree8資産バランスを挙げた。
「世界各国の株式や債券、リート(不動産投資信託)などに幅広く分散され、いずれも安定的な成長が期待できます」(丸山氏)
魅力を感じる商品を見つけたら、金融機関によって購入できるファンドが異なる点に注意しながら手続きを進めたい。
「新NISA口座をこれから開設する人は、自分が購入したい商品を取り扱っている金融機関かを確認してから手続きを進めましょう」(深野氏)
自らの考えに合った商品を選びたい。
※週刊ポスト2024年3月22日号