【東証グロース銘柄は見なくていい】個人資産800億円・清原達郎氏の投資術「イメージの悪い業界にこそ好機あり」

　中小の不動産会社の他にも、清原氏は「成長性がないと一般的に見られている地味なイメージ」の業界に投資機会を見出してきた。

「表面処理の総合メーカー『上村工業』は実態こそ超ハイテクの優良企業ですが、下町の工場で金属をメッキ液にドブづけするイメージが強く、我々が投資を始めた頃はPERが低い割安の小型株でした。

　また、当時は人材派遣業も胡散臭い目で見られており、製造業向けの派遣業である『UTグループ』に投資して100億円以上のリターンがありました。少子高齢化で成長性がないと見られていた家具市場でも、1998年に投資を始めたニトリの株は2004年に売却するまでに10倍に上昇した。今も持っていたら100倍以上になっていましたね」

（第3回に続く。第1回から読む）

※週刊ポスト2024年3月29日号

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