投資情報会社・フィスコが、株式市場の3月18日~3月22日の動きを振り返りつつ、3月25日~3月29日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は週間で2180.79円高(+5.63%)の40888.43円と大幅上昇した。一部メディアが、日本銀行が3月18-19日の金融政策決定会合にて「マイナス金利の撤廃」を決議し、「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール(YCC))」「上場投資信託(ETF)などリスク資産の買い入れ」もそれぞれ終了すると報じたことで、週初の東京市場は「金融政策の正常化」への取り組みが明確になったことを材料に大型株が上昇。日経平均は前日比1000円超の大幅高となった。
19日の12時35分に日銀会合の結果が伝わったタイミングでは、為替市場、株式市場ともに小動きだったが、数分後に「当面、緩和的な金融環境が継続」と伝わると、為替が1ドル150円台まで円安が加速。日銀会合の結果は事前報道通りだったにも関わらず、日銀の緩和継続に安心感が高まったことなどから、為替は円安に反応したもよう。円安推移を材料に輸出関連銘柄などが買われ、日経平均は40000円台を回復した。
その後も米連邦準備制度理事会(FRB)が、米連邦公開市場委員会(FOMC)にて現状の金利水準の維持と2024年3回の利下げを見込むと発表すると、米国株は上昇。NYダウなど主要株価指数がそろって史上最高値を更新したことから、日経平均、TOPIXも上昇。週末の日経平均は41000円台まで上昇した。
週末の東京市場は、期末の権利取りなども意識されてかTOPIXの強さがやや目立った。NT倍率は22日終値ベースでは14.53倍まで縮小。今週は期末の配当落ちに絡んだTOPIX先物買いが1兆円分ほど入るとの観測(225先物には約2000億円の買い)もあることからTOPIXが相対的に強含む展開となろう。TOPIXは、1989年12月18日の史上最高値2884.80まで残り3%弱に迫っていることから、目先のターゲットとして意識されやすい。仮にTOPIXが史上最高値を更新すると、NT倍率14.5倍で計算すると日経平均は41829.6円となる。NT倍率が14.5倍から14.7倍ぐらいで推移することを考慮すると、次の日経平均のターゲットは42000円水準と考えることもできる。