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【働きながらがん闘病】経済アナリスト森永卓郎さん「病室でも診断前の8割程度の仕事はできる」

いまは仕事を続けることが「生きる原動力」になっているという森永卓郎さん

いまは仕事を続けることが「生きる原動力」になっているという森永卓郎さん

 がんに罹患したとき多くの人が心配するのが仕事と治療を両立させることだろう。経済アナリスト・森永卓郎さんは、昨年12月、がんを告知されたことを発表した。森永さんに。仕事と治療にどのようにして取り組んでいるのかを聞いた。

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 昨年末にステージIVのすい臓がんを告知(※現在は「原発不明がん」と診断)されてから、私も「働きながらがんと闘う」日々を送っています。ラジオ出演は週8本、テレビの仕事が月3~4本、新聞・雑誌の連載が月12本、獨協大学でのゼミを週3回こなしています。

 仕事量はがん診断前の8割程度といったところ。5月からは、現在月1回程度の講演の仕事をさらに増やす予定です。私は会社(個人事務所)から給料をもらっているので、収入に変化はありません。

 内容はまだ秘密ですが、実は新著の執筆も始めました。連休明けの脱稿を目指しています。遺言のつもりで執筆した『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』(三五館シンシャ)に続き、ベストセラーを狙っています(笑)。

 リモートワークが一般的になり、いまは病室で仕事ができますからね。がん患者が働きやすい時代になったと思います。

 治療の現状は、免疫治療のオプジーボ投与(保険適用)が4週に1回、自由診療の血液免疫療法を2週に1回行なっています。検査回数も減ったので治療に費やす時間は大幅に減りました。

 自由診療の治療費が月100万円ほどかかっていますが、今後、がんの原発巣が特定できれば、再び標準治療の抗がん剤投与が選択肢となる。自己負担限度額内での治療が可能になるので、金銭的な負担は減るはずです。

 幸いなことに現在の治療法は大きな効果を発揮しています。がんの宣告後、医師から「桜は見られないだろう」と言われましたが、ここまで来ることができました。

 私にとっては、仕事を続けることが「生きる原動力」になっているのかもしれません。

※週刊ポスト2024年4月5日号

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