子供が遊びたがるのはキャッチボールよりリフティング
メーカー勤務の50代男性・Bさんも、野球人口の減少を感じることが増えたと話す。
「私が子供の頃は公園でキャッチボールをして、人の家の庭に入ってしまったボールをよく取りに行ったものですが、今、甥っ子が遊びたがるのはキャッチボールより(サッカーの)リフティング。しかもうちの近くの公園は球技が禁止されていて、どちらもできません。やるなら学校の校庭で、という感じなのでしょうけど、遊びで野球に親しむ機会も減っている気がします」
そんなBさんが通っていた近隣のバッティングセンターも閉店した。
「子供の頃はプロ野球選手のものまねをする近所の人気者とか、めちゃくちゃバッティングが上手な女の子がいたりして、そういう人に出会うのも楽しい場所でした。
大人になってからも、休日にふと行ったり、会社帰りに少しだけ行ったりと、いい気分転換の場所だったんですけどね。野球は本格的にやる人だけが目指すスポーツになってゆくのでしょうか」(Bさん)
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