エアコンフル稼働でも涼しくならない
こうした状況は10年ぐらい前からあったというが、真夏の最高気温が40℃を超えるようになったここ数年で、灼熱の度合いがますます高まっている。
「南向きの超高層マンションの住人に話を聞くと、猛暑の夏は早朝からリビングの室温は30℃超え。エアコンをフル稼働させても涼しくならず。
いまは遮光断熱タイプのカーテンがあるので、それを閉めれば日光を遮るものの、ちょっとした隙間から光が入ってくるので、ガムテープで目張りまで行う。そうなると部屋の中は昼間でも真っ暗。それでも熱が入ってくるよりはましという深刻な状態です」
その結果、超高層マンションで南向きの暑さを経験した人は、次の買い替えでは北向きの部屋を選ぶ傾向が出てきているという。
「北向きは暗いイメージがありますが、最近は窓も大きくそれほど暗くはありません。明るさを求めるなら、午前中に日差しがある東向きもおすすめです」
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