関東を中心に展開するイオン傘下の都市型小型食品スーパー「まいばすけっと」が好調だ。2005年12月に1号店をオープンし、右肩上がりで店舗数を拡大し続け、2022年には1000店舗を達成。現在は1130店舗を超えている。
イオンの2024年2月期第3四半期決算資料からも、まいばすけっとの好調ぶりが見て取れる。同社のスーパーマーケット事業の営業利益は218億円で、前年同期と比べて144億円の増益だが、その内訳を見ると、まいばすけっとが49億円の増益で、業績の伸びを牽引していることがわかる。消費者たちは、まいばすけっとのどんなところに魅力を感じているのか。まいばすけっとのヘビーユーザーたちに、話を聞いた。
コンビニご飯と自炊の中間で生活する人にちょうどいい
IT企業勤務の20代男性・Aさんは、「学生時代からお世話になっている」という。
「小規模ながら食料品やお惣菜、冷凍食品、トイレットペーパーやティッシュペーパー、文房具など日用品もあります。スーパーと比べると品揃えでは劣りますが、最低限必要なものはそろうので、自宅近くにあると便利。本格的な自炊をしない人なら十分だと思う。
価格は激安ではないけれど、コンビニよりは高くはないといった感じです。何よりイオンのプライベートブランド(PB)がお得。惣菜も安いうえに量もたっぷり、賞味期限が近いと3割引されます」
まいばすけっとに生活を支えられてきたAさんが、その実力を思い知ったのは「都心エリア」だったそうだ。
「まいばすけっとの強みは都心エリアにたくさん出店していることだと思いますね。一時期、オフィス街の大きなスーパーがないエリアに住んでいたのですが、外食と自炊が半々くらいの私にとって不可欠な存在でした。引っ越しした現在も、職場近くのまいばすけっとを、ランチタイムによく利用しています。コンビニより安いペットボトル飲料やお弁当をよく買います。お気に入りは、塩むすび59円(すべて価格は税抜き)、大盛りミートソース298円、2Lの水69円です。
営業時間も23、24時までの店舗が多いので、残量帰りでも開いているのがうれしい。まいばすけっとは働きつつ、コンビニご飯と自炊の間ぐらいで生活している人にちょうどいいんですよね」(Aさん)