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キャリア

「大学生活は丸ごとコロナ禍」2024年新卒社員の育成の鍵 上司からの「プライベートな質問」がモチベーション向上につながることも

社会人としての経験は始まったばかり(イメージ)

社会人としての経験は始まったばかり(イメージ)

 北氏が続ける。

「確かに『出世してやろう』といった上昇志向よりは、休みもしっかりとって『自分の時間も確保したい』という人が増えていますが、彼ら彼女らは仕事に対して一生懸命だし、失敗したくないという思いが強いから、勉強熱心でもあります」

「失敗したくない」思いがあるのは企業側も同じようで、こんな話もある。

「昔のように『それはどういう意味?』『それであなたはどう考えたのですか?』などと深掘りしていく、いわゆる『圧迫面接』のようなものはほぼ聞かなくなりました。

 企業側に『面接で厳しく追及した結果、何かネットに書き込まれると困る』という感じがあり、型通りのことを聞いて、練習通りに言えるかどうかという、オーソドックスで無難なことを聞く面接が多くなっているように感じます」

 要するに、「お互いに少し腰が引けてしまっていて、お見合いのように距離ができてしまっている感じ」(北氏)があるというのだ。この間を埋めるには、やはり上長側からの働きかけが必要だ。

「上司側の研修をすると部下のフルネームを書けない人が約8割います。部下に興味をもって質問すれば話も広がるでしょうし、柔軟な働き方のために必要なら、プライベートに関わることもちゃんと聴くべき。一言声をかけるだけで、部下のモチベーションはぐんと上がるものです」

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