メール、LINE、社内チャット……。職場でテキストでのコミュニケーションの存在感が増す中、文面に悩む人たちがいる。特に多くの人が苦労しているのが「文末」をどうするか問題だ。「。(句点)」「!(感嘆符)」「絵文字」など、相手によって受け取り方が異なり、誤解が生まれてしまうこともある。どうしたら理解してもらえるのか、「文末」を工夫している人たちに、悩ましい実情を聞いた。
お互い相手の感情が読み取りにくくて不安に
IT企業勤務の40代男性・Aさんは、「おつかれさま。」「気をつけてください。」「お大事にしてください。」など、自分にとってはごく普通のやりとりをしていた部下の新入社員の反応が微妙なことに気が付き、「おつかれさまー」「お大事にー」など、「ー」を多用するようになったという。
「句読点がついていると冷たい印象を受けるらしいとのこと。でも全部『ー』や『~』なのも馴れ馴れしいというか……バランスが難しい」
そんなAさんからすれば、その部下の若手社員が多用する感嘆符「!」こそ、「怖い」という。
「『ありがとうございます!』『頑張ります!』はまだ元気がよく、感情がこもっている感じですが、『いただけないでしょうか!』『ご確認お願いいたします!』と、こちらに何かをお願いしている時に『!』をつけられると、ものすごく迫られている感じがします(苦笑)。
まあ、この人は全部に『!』をつける人なんだな、と理解すればどうという話ではないのですが、取引先で、そこまで親しいわけでもない人から『!』だらけのメールがくるとビックリはしますよね」(Aさん)