半導体、ヘルスケア、インバウンド、国家安全保障
1つ目は半導体です。AIの発展に不可欠で、ソフトウェアや通信インフラなどの関連分野には、グロース株はまだまだ多い。
次にヘルスケア。寿命が延びてQOL(生活の質)が問われる時代のメガテーマで、医薬や医療機器関連は要注目です。
そしてインバウンド。今後、円高に振れても日本の観光人気は当分続くと考えられ、鉄道や航空、宿泊、デパートやドラッグストアなどの小売り、外食などは注目です。
最後は国家安全保障です。軍事関連の重工業から、サイバーセキュリティや食の安全を支える食品会社まで、幅広く捉えるとよいと思います。
4つのテーマから具体的な銘柄を選ぶ際は、「自分がよく知っている、生活に身近な企業」を入り口にするといいでしょう。投資の神様・バフェットも、身近な銘柄を中心に莫大な富を築きました。
私の知る80歳近い日本人のおばあちゃんも、「病気の夫がこの会社の薬を飲んで治った」と、武田薬品工業の株を30年前から買い続けて、億単位の含み益になっている。彼女のことは“バフェットおばあちゃん”と呼んでいます(笑)。みなさんも今後の上昇相場の恩恵を受ける銘柄と出会えることを願っています。
(了。前編から読む)
※週刊ポスト2024年4月26日号