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【投資初心者の新NISAデビュー】第一関門にして最難関「口座開設」のプロセス お得なのはネット証券だが不安なら他の選択肢もある

投資初心者はどの金融機関を選ぶべきか

投資初心者はどの金融機関を選ぶべきか

 株高が追い風となり、新NISA(少額投資非課税制度)で投資デビューする人が急増中だ。一方で「いまさら、始め方がわからないなんて言えない……」と二の足を踏んでいる人も少なくないはず。投資初心者が知っておくべきことは何か。【前後編の前編】

「少額、長期」こそお金が増える仕組み

 まず重要なのは、投資に関する間違った先入観を正すことだ。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは「そもそも“投資すれば必ずお金が増える”とは、誰も言っていません」と念を押す。

「投資したお金は、投資先の企業がサービスや商品を生み出すのに使われます。その結果、企業が利益を得られれば、世間から評価されて業績や株価が上がる。そうして初めて、買ったときよりも価値が上がった株を売ったり配当金(利益の分配)をもらう形でお金が増えて、返ってくる。

 その仕組みを理解せずお金を預けさえすれば必ず勝手に増えると思っている人には投資は向きません」(風呂内さん・以下同)

 また、しばしばSNSや投資セミナーなどでみられる「NISAで1年で資産が3倍に増えた」といったうたい文句はまず疑うべきだと、風呂内さんは続ける。

「新NISAでの資産運用は“少額から、長期で”が原則です。株価は刻一刻と上下を繰り返すので、必ずリスクがあります。ですが、長期で運用すればするほど、株価が上がるタイミングに遭遇しやすくなります。

 また、得られた利益も原資に加えることで『元手+利益』の合計額に利益が乗り、さらに『元手+利益+利益』にまた利益が出て……といった複利的効果も、長期で運用するほど大きな効果が期待できます」

 それには最低でも10年、理想は20年は運用を続けるつもりでいてほしい。家計再生コンサルタントの横山光昭さんがつけ加える。

「10年間続けると、大きく株価が落ちてもその後回復することが多い。長期で運用するほどリスクはならされ、より安心度が高まります」

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