家族に悪いと思わず家事を手放そう!
では、“家事をやらない努力”とは、具体的にどうすべきなのか。まず大切なのは、妻や母側の意識改革だと佐光さんは言う。意識を強制的に変えるための言動としておすすめなのが、
「家族に“悪い”と思うことをやめ、謝らない」
と話すのは、時間管理術研究家の浅倉ユキさんだ。
「“夕飯を作るのが遅くなってごめん”などと、つい家族に謝っていませんか? こうした言動は、私は自分の仕事を怠りましたと宣言しているようなもの。
“今日は夕飯遅いね”と言われたら、“本当ね。じゃあ、あなたが作ったら?”と答える。ごめんと謝る代わりに“本当ね”と答えるのがおすすめ。家事のスキルは誰もがつけておかないといけないもの。“やってあげないでごめん”と謝るのではなく、家族が自分でやるよう促してあげましょう」(浅倉さん)
年齢を重ねれば、若いときと同じように動けなくなる。妻や母が一手に背負っていた家事を手放して家族に分散することは、彼らの自立を促すだけでなく、自分の終活にもなるのだ。
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