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【荻原博子氏が指南する生命保険の見直し術】35歳で加入した2000万円の「掛け捨て保険」のベストなやめ時

35歳から加入した2000万円の「掛け捨て保険」のやめ時は?

35歳から加入した2000万円の「掛け捨て保険」のやめ時は?

支払額はどんどん増える

 それ以外の生命保険は「やめ時」を見定めたい。死亡保障のある掛け捨て型の定期保険は、「子供が独立した時点」で解約や保障額の大幅な削減を検討するべきだという。

「残される家族のために契約した定期保険は、子供が社会人になった時点で必要性が大きく減じる。配偶者のために一定の金額を残したい場合も、預貯金の額次第で死亡保障を減らす選択が有力です」

 役職定年などで収入が減る50歳過ぎが頃合いだ。

「35歳男性が死亡保障2000万円の『10年更新の掛け捨て型保険』に加入した場合について試算すると、当初は2506円だった月額保険料が55歳での更新時には1万2540円に上がり、年15万円の負担に。65歳以降も更新するのは珍しいが、その場合の保険料は毎月約3万円になります」

 図の通り、50歳で解約すれば、その後の20年分で約360万円の支出が圧縮できる。

「年齢の変化とともに保険料を貯蓄に回し、将来の費用に備えるべきです」

【プロフィール】
荻原博子(おぎわら・ひろこ)/1954年生まれ、長野県出身。経済ジャーナリスト。家計経済のパイオニアとして多方面で活躍。

※週刊ポスト2024年5月3・10日号

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