【家に眠る“お宝”発掘】年代物の洋酒、旧式のカセットデッキ、銀製のゴルフコンペ優勝カップ…数万～数十万円の値がつくことも

違法な不用品回収業者には要注意

　該当しそうな物品を自宅で見つけたら、売るまでの手順が重要だ。

「まず年代やブランド、製作者などを調べ、同類の品がネットオークションでいくらで取引されているかを確認しましょう。売る際は複数の業者を回り、相場より安い買い叩きに注意して最も高値の店に売ることです。素材や刻印などを丁寧に確認する業者は信頼できるでしょう。

　また、売り先を選ぶ際は、違法な不用品回収業者には注意しましょう。『高価買い取りします』などと拡声器で呼びかけたりチラシを配ったりするなど派手な宣伝をしている業者が散見されますが、これらは自治体から許可を得ていないケースがほとんどで、安く買い叩かれます。公式ホームページで古物商認可がおりているという記載があるか確認するようにしましょう」

　価値がないと思っていたものが高値で売れれば、家計の大きな助けになる。

【プロフィール】
望月信久（もちづき・のぶひさ）／エコロ・ダイレクト社長。特定遺品整理士・遺品査定士。

※週刊ポスト2024年5月3・10日号