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【お笑い芸人の顔ファンの是非】自認する人たちの言い分 「顔から入ってネタも好きになった」「事務所も“アイドル売り”している」

女芸人のファッションやメイクに注目する女性ファン

 男の芸人を応援する女性だけでなく、なかには「女芸人の顔ファン」という女性もいる。同じく、関西の劇場に通う女子学生・Bさん(20歳)は、ある若手女性コンビにハマっているという一人だ。

「私は女性コンビが好きで、『ハイツ友の会』も応援していたので解散は残念でした。私が好きな女芸人さんは、ボーイッシュなファッションが魅力で、最初は若手が出場するライブで見て、『タイプだな』と思ったことがきっかけでした。

 そこからSNSをチェックしていて、YouTubeとかの動画も見ていますし、たまにXで応援のリプライを送ったりもしています(笑)。同性として、メイクやファッションにも注目していますね。

 もちろんビジュアルだけじゃなくて、彼女たちのネタも好きだし、新ネタを下すライブとかはワクワクします。“顔が好き”から入っても、節度を守った推し活をしていれば、悪いことではないと思います」(B さん)

事務所側が“アイドル売り”をしている

 この10年ほど、ある芸人の「顔ファン」をしている会社員女性・Cさん(32歳)は、「事務所の側も“アイドル売り”している側面があるのでは」と語る。

「芸人さんのなかでも、顔ファンやワーキャーに対する立場はさまざまですよね。ネタだけを見てほしいというコンビもいれば、ワーキャーも含めて人気が出るとうれしい、と考える人もいると思う。私は顔から入ってネタも大好きになったタイプなので、顔ファンを一概に悪いとは思いません。

 ただ、顔ファンが増える理由として、事務所や劇場など、運営サイドによる“アイドル売り”の影響もあると思うんです。例えば、芸人さんのトレーディングカードが発売されていて、劇場の前で交換したり、フリマアプリで高額で売買されたりしています。

 またウルトラレアカードとして、芸人さんがホスト風の格好をした“ホストカード”もあるんですよ(笑)。こういうグッズがあると、アイドル感覚で推す女子が出てくるのもおかしくないと思います。もちろん、そういうファンだって、ネタを見に、お金を使って劇場に通っています。そういうファンを否定するのもどうなのかな、と思いますね」(Cさん)

 芸人やファンの間で論争になった「顔ファン問題」。顔ファンを自称する人たちもネタに関心がないわけでなく、「顔から入ってネタも好きになった」というケースは少なくないようだ。

次のページ:波紋を呼んだ、ハイツ友の会・西野による解散の報告
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