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【K-POPファンやめました】「ペン卒」した人たちが語るそれぞれの事情 「推しにお金を使いすぎて貯金ゼロに」「コンテンツが多すぎて追いきれなくなる…」

なぜ熱狂的にハマっていた韓国アイドルから距離を置くことになったのか

なぜ熱狂的にハマっていた韓国アイドルから距離を置くことになったのか

 いまや定番となった「推し活」。アニメやアイドルなど、「推し」の対象はさまざまだが、なかでもK-POPの人気は高く、世界中のファンたちが推し活に励んでいる。

 BTSが兵役に行って以降も、NewJeansやaespa、ITZYをはじめ、Stray Kids、ATEEZ、TOMORROW×TOGETHERといった「第4世代」(2017年以降にデビューし、主に2000年代生まれのメンバーで構成されたグループ)の勢いが加速しており、ファンダムの規模も拡大中だ。

 こうした人気を横目に、最近になってK-POPファンをやめた人、いわゆる「ペン卒」(※ペン=韓国語でファンの意味)したという人たちもいる。なぜ熱狂的にハマっていた韓国アイドルから距離を置くことになったのか。それぞれの事情を探ってみた。

コンサート費用やグッズ購入費用で貯金ゼロ

 都内在住の女性・Aさん(29歳/マスコミ勤務)は、大学時代からK-POPアイドルの関連グッズを購入し続け、ついに金銭的な問題から「ペン卒」した一人だ。

「収入は同世代に比べても高いほうだと思いますが、これまで貯金はずっとゼロです。大学生時代からずっとK-POPアイドルに熱中していて、コロナ前も渡韓して現地の音楽番組収録に参加したり、握手会の申し込みのためにシリアルナンバー付きの抽選券が入ったCDを大量購入したりと、推しのためにお金を費やしてきました。

 推しグループが増えていき、コロナ明けのライブツアーラッシュに課金しまくっていたところ、昨年末頃からついに家賃が払えなくなってしまって……。都内で15万円ほどのマンションに一人で住んでいるのですが、滞納してしまってから、さすがにヤバイと思い始めました」(Aさん)

 そんな彼女がとくに集めていたグッズが、「トレカ」と呼ばれる、アイドルの写真がプリントされたトレーディングカードだという。

「トレカは基本的にCDのなかにランダムで入っているんですが、それ以外にもCDショップ限定の特典などで入手します。私はセブチ(SEVENTEEN)というグループにハマっていたのですが、メンバーが13人いるので推しのメンバーを自力で引ける確率がかなり低い。そうすると、転売されているものを買ったり、友人や他のファンと交換したりして集めるんです。

 いっときは無我夢中でトレカを集めていて、メルカリなどで高額転売されているものも買っていました。ファンをやめると決意してから、K-POPアイドルグッズを売っている中古ショップの買取に出したのですが、1万円にもならず……。これまで自分がトレカにどれだけ投資してきたのかと思うと、悲しくなりましたね」(Aさん)

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