驚く会社員「いつの間に1万円になってたの?」
4月下旬、東京・銀座のクラブやバーが密集するエリアの通りは平日夜にもかかわらず、人通りも送迎のタクシーも少なく、驚くほど閑散としていた。深夜も営業している銀座のオーセンティックバーのオーナーが夜の銀座の現状を語る。
「コロナ禍が明けて数か月経つのに、お客さまの数はコロナ禍以前の水準には全然戻っていません。2次会、3次会で流れてくるようなお客さまはまだまだ非常に少ない上、いらっしゃっても終電前に帰られる方が圧倒的に多く、零時を過ぎると暇で暇で。誰もいらっしゃらない日もあり、他のバーやクラブのお店の方に聞いても皆さん同じような感じらしいです」(バーのオーナー)
このオーナーによると、4月半ばすぎに久しぶりに1人でふらりと顔を出した馴染みの会社員の客に、世間話の流れで接待などの法人客の来店がいまだ激減したままのことを話したところ、意外な反応が返ってきたという。
「会社員の方が『いやー、日本全体がこれだけ物価高や人件費の高騰で飲食費も値上がりしていたら、とても経費で落ちる“1人5000円以下の金額”では会食なんてできないですよ。経理ににらまれても困るし、接待自体が減っているのはよくわかる』と話されるんです。そこで、あれっ?と思って。法的に経費で認められる接待の飲食費はこの4月から1人1万円に引き上げられたと説明すると、その会社員の方は “いつの間に2倍の1万円になっていたの!?”って驚いていましたね。それは朗報だ!と喜んでいました(笑)」