私の父は2020年の初めから、投資資金1000万円を3分割して、333万円ずつVTI、VGLT、IAUに投資してパーマネントポートフォリオの運用を開始しました。
月末時点の残高で、2020年1月は1024万円、2月は1021万円と順調に推移していましたが、3月にコロナショックがありました。しかし、コロナショックでも月単位では、月末時点で1003万円と前月比2~3%程度の下落で済みました。米国株が下落しても、米国長期国債と金が値上がりしたことで、パーマネントポートフォリオの守備力の高さが証明されました。
そしてその後は株式相場も順調に回復し、2023年12月末時点の評価額は約1569万円になりました。
投資元本は1000万円だったので、約569万円の大幅な含み益となっています。ただし、これは昨今の歴史的な円安による為替差益も含まれているので注意してください。
父の運用を見てきた自分の感想としては、パーマネントポートフォリオは、リスクを抑えながら手堅く運用していきたい人に向いていると思っています。50~60代における新NISAの投資先としても、ぜひ検討してみてください。
【プロフィール】
小林亮平(こばやし・りょうへい)/1989年生まれ。横浜国立大学卒業後、三菱UFJ銀行に入行。同行退社後、ブログやSNSでNISAやiDeCoなど資産運用の入門知識を発信。現在はYouTube「BANK ACADEMY」の運営に注力しており、YouTubeのチャンネル登録者数は70万人を超える。「超初心者でも理解できるよう優しく伝える」をモットーに、自作のイラストを駆使した丁寧な解説が好評を得ている。新刊『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)が発売中。