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投資

【配当株投資の醍醐味】「年収30%アップ」は難しくても「1年で30%増配」は可能 銀行・商社の株は10年で配当金が2~3倍に

新NISAが始まり、配当株投資への注目度もさらに高まっている(写真:イメージマート)

新NISAが始まり、配当株投資への注目度もさらに高まっている(写真:イメージマート)

 今年から新NISAが始まり、配当を非課税で受け取ることができる配当株投資にも注目が集まっている。そんな配当株投資の醍醐味の一つが「増配」だ。増配をどのように投資に活かしていくのがよいのか。著書『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』も話題の配当太郎氏が解説する。【全3回の第1回】

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 配当株投資の一番の楽しみであり、最大の醍醐味となるのが配当金の「増配」です。増配とは、企業が持ち株数に応じて株主に還元する配当金を、前期よりも増額することをいいます。

 企業の株を買って、株を持ち続けるだけで、年間配当金が勝手に増えていくのですから、これほど嬉しく、頼もしいことはありません。新NISAを活用して、非課税の恩恵を受け続けるためには、「いかに増配を手に入れるか?」が大事なポイントとなります。

 ここでは、配当金ダルマを大きく育てるための「成長エンジン」の主軸となる「増配」に焦点を当てて、その魅力や注意点などを掘り下げます。

 企業による増配には、大きく分けて3つの種類があります。

【1】「普通増配」企業の業績が良かったときに株主に還元
【2】「記念増配」創業何十周年など、企業が節目を迎えたときに株主に還元
【3】「特別増配」固定資産の売却など、特別な理由で利益が出たときに株主に還元

 一般的に増配という場合は、【1】の普通増配のことを指します。増配できるということは、その企業の業績が良かったことを示しており、企業が利益を出し続ける限りは、増配を期待することができます。

 それが長く続けば、配当金ダルマはグングンと成長することになります。増配する企業には、着実に増配を続ける企業もあれば、業績に応じて凸凹がありながらも増配する企業など、さまざまなパターンがあります。

 配当株投資は、最低でも10年は続ける必要のある投資ですから、大事なのは過去10年前後を振り返ったとき、1株配がどのくらい増えているか……を見ることによって、その企業の「増配力」を判断することです。企業が配当金を増配すると、どんな恩恵が得られるのか? 増配がもたらす効果を、簡単なモデルケースで紹介します(図参照)。

毎年1円ずつ増配する株を1万株持ち続けていると10年後にどうなるか

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