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【配当株投資の醍醐味】「年収30%アップ」は難しくても「1年で30%増配」は可能 銀行・商社の株は10年で配当金が2~3倍に

 ここでも、「三菱UFJフィナンシャル・グループ」のケースで、増配率の意味を紹介します。

 三菱UFJの1株配は、2023年3月期が「32円」で、翌年の2024年3月には「41円」となっています。増配の威力を理解していなければ、「32円が41円になったところで、たいした金額ではないな」と思ってしまうのではないでしょうか?

 この金額を増配率で計算してみると、実に「28%」という驚異的な数字であることがわかります。「28%」という増配率の凄さは、サラリーマンの年収で考えてみれば、そのリアリティが理解できます。

 現在の年収が500万円の人が、会社の社長から、「あなたは業績向上に貢献したから、年収を28%アップさせる」といわれたら、翌年の年収は640万円にハネ上がる……ということです。

 現実的には30%近くも年収が上がるサラリーマンは滅多にいませんから、増配率を自分の生活に落とし込んで考えれば、そのインパクトの大きさがリアルに理解できると思います。

 とはいえ、配当株投資の銘柄選びは「増配している企業を選べばよい」という単純なものではない。次回の記事ではその点について、詳しく解説していこう。

第2回につづく

※配当太郎著『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』(クロスメディアパブリッシング)より一部抜粋して再構成。文中の株価や配当利回り、配当金の金額等のデータは、2024年4月1日時点のもの

【プロフィール】
配当太郎(はいとう・たろう):保有の9割が増配株で、受け取る配当金は年10~15%で増え続けている。著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』は8万部を突破。noteでメンバーシップ「配当太郎のミソ」も運営。X(@financial1111)のフォロワー数は16万超。現在発売中の『週刊ポストGOLD 新NISAで儲ける決定版』では、具体的な銘柄とともに配当株投資の実践法も解説している。

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