洋服はもちろんバッグ・財布などの小物に至るまで、気品漂うハイブランド。伝統に裏付けられた確かな品質とデザインに魅せられる人たちも多いが、「ひと目でハイブランドだとわかるものは身に着けない」「ハイブランドは着る場所を選ぶ」という女性たちの声もある。ハイブランド品を身に着ける気苦労について、話を聞いた。
あまりにも“買ってもらった前提”ばかり
メーカー勤務の20代女性・Aさんは、ブランドもののバッグを持っていると、自分で買ったと思われないことが多かったという。
「新卒3年めの時、ボーナスで、憧れだったブランドの大きなトートバッグを仕事用に買ったんですが、いろんな男性から決まって『誰に買ってもらったの?』『パパみつけた?』などと言われてすごく不快でした。自分で買ったのに……。バイトで夜の仕事をやってる扱いされたのも、意味がわかりません。違うと言っても、『そういうことにしておくね』とニヤリと笑われたこともありました」
あまりにも“買ってもらった前提”に悲しくなったAさんは、そのバッグを使わなくなってしまった。
「身の丈に合っていないということなのかもしれませんが、自分のお金で買ったのに。ちなみに言ってくるのは全員男性で、女性は特に気にしないか、『いいね!』『がんばって買ったんだね』みたいに、素直に褒めてくれる人が多かったです」(Aさん)
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