藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【新NISAにも対応】数千円から始められる「ETF」の特徴 株式と投資信託のいいとこ取り、低コストで少額から投資できる魅力も

ETFの特徴を理解した上でうまく活用したい(写真:イメージマート)

ETFの特徴を理解した上でうまく活用したい(写真:イメージマート)

 分散投資が気軽にできる金融商品としてETF(上場投資信託)の人気が高まっている。ETFはどのような特徴があり、どう活用すればよいのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第92回は、「ETF」について。

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 分散投資を気軽にできる便利な金融商品として、人気上昇中のETF(上場投資信託)。ここ数年で種類が増えたことや、投資への関心が高まってきたことも追い風です。

ETFの3つ特徴

 ETFの中身は、投資信託ですが、証券取引所に上場しているため、株式と同様にリアルタイムで売買できます。おもな特徴は3つ。

【1】個別株と投資信託のよさの両取り

 ETFには、日経平均株価やTOPIXなど指数と連動しているものや、半導体、銀行株などセクターの指数に連動するものがあり、投資信託同様、指数や業種を丸ごと買うことができます。一方で、個別株と同じように、取引時間中にリアルタイムで売買でき、投資信託ではできない指値注文ができます。

【2】少額から買える

 個別株投資では数万~数十万円の資金を必要とするのが一般的ですが、ETFは数千~数万円程度と少額から投資できます。日本のETFのうち、約80%以上が最低買付金額3万円以下なので、資金が少ない人でも、分散投資が可能です。

【3】低コストでできる

 中身は投資信託なので、信託報酬がかかりますが、一般的に同様の投資信託より手数料が低く設定されています。そのため長期投資に向いており、NISAの成長投資枠で運用するのにも便利です。

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