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「2時間制です」飲食店の“時間制限”への客の思い 「かえって制限あるほうが助かる」の声が出る理由

居酒屋の2時間制は「むしろ助かる」

 居酒屋の場合、利用時間を2時間に制限している店は珍しくない。この居酒屋の2時間制について「明らかに短すぎる」と考える人もいれば、「むしろ助かる」という人もいる。神奈川県在住の会社員・Bさん(40代男性)はこう話す。

「仕事終わりに同僚と居酒屋に行くことも多いんですが、基本的にいつも同じ店です。そこは2時間制で、90分でラストオーダーを聞かれるんですが、タイマー感覚でありがたいぐらい。というのも、時間を制限しないとダラダラと飲みすぎてしまうので」

 一方、時間制限はそこまで気にしていないという人も。埼玉県に住む自営業のCさん(40代男性)はこう話す。

「居酒屋では、グループで予約したらシビアにラストオーダーを聞かれることが多い印象ですが、個人で行ったときは店や混雑状況にもよる気がします。カフェなんかでも結構ゆるい時があって、2時間制といいつつも、そんなに混んでいない時間であれば、追い出されるようなこともあまりない。いずれにせよ僕は『時間だと声をかけられたら出る』というスタンスです」

あらかじめ迷惑行為を防止するための時間制限

 同じ飲食店の時間制限でも、ファミレスなどと居酒屋では事情が違うという。前出の小浦氏が説明する。

「ファミレスやカフェの利用時間制限は、待っているお客さんのためという側面が強い。あらかじめ時間制限をアナウンスしておくことで、周囲に迷惑がかかるような“長居”を防止しているとも言えるでしょう。

 一方の居酒屋の場合、混んでいるから時間制限をしているというよりも、回転率を上げたいという狙いが重視される傾向にあります。特に予約が入っている場合などは時間にシビアにならざるを得ません。また酒の席は長引きやすいので、制限をかけたい側面もある。ただし裏を返せば、予約もなく混雑していないなら、ある程度融通が利く店はあるでしょう。甘えるお客さんも多いでしょうが、大前提として“当たり前”ではないことは認識するべきかなと思います」

 店の迷惑にならないように過ごしたい。(了)

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