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【親不孝介護のススメ・実践編】使える制度はフル活用、要介護認定の申請から施設選びまで“プロに任せる”手続きの方法

濃い色の枠に3つ以上当てはまったら今すぐ「地域包括支援センター」に相談を

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包括に代行を頼んだほうがスムーズにいく場合が多い

 以下、親不孝介護のより詳細なプロセスを紹介していこう。

 親に介護が必要になったと考えたら、まず、「地域包括支援センター(以下、包括)」に相談し、介護保険サービスが必要と判断された場合、「要介護認定の申請」を進めていく。要支援1~要介護5までのどこかに認定されることで、介護保険サービスを利用できるようになる。

 申請の流れは、【1】必要書類を親の住む市区町村の窓口に提出→【2】親への訪問調査と主治医の意見書をもとに審査が行なわれ、認定結果が通知される→【3】ケアマネジャーを探し、ケアプランを作成→【4】介護サービスの利用開始、となる。

 申請からサービス開始まで1か月~1か月半ほどだが、大部分を包括が代行可能だ。前出・川内氏が語る。

「親の一大事だからと無理に時間を作って自ら手続きを行なう必要はありません。むしろ包括に代行を頼んだほうがスムーズにいく場合が多い。

 やり方もシンプルで、包括に電話して、“親の要介護認定の申請の代行をお願いしたい”と伝えればよい。【1】の申請作業も、包括に依頼すれば申請書の記入から親の介護保険証などと一緒に役所に送付するところまで代行してもらえます」

 代行等は原則無料で実費のみの負担でいい。

【2】の訪問調査は子も同席するのが望ましいが、親がする説明に“寄り添いすぎない”ことが大切だという。川内氏が言う。

「調査の際、親が張り切って普段はできないことも『できます』と意地を張ってしまうことが多い。訪問調査の日は、日頃の困りごとや不安をメモにしておき、親が見ていないところで調査員に渡す。それを頼りに適正な認定をしてくれるはずです」

 主治医の意見書も必要になるが、親にかかりつけ医がいない場合もある。

「これについても包括から紹介してもらえます」(川内氏)

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