組み入れ銘柄の入れ替えに注意
MSCIオール・カントリー・ワールド指数が史上最高値を更新した日に、MSCIグローバルスタンダード指数の構成銘柄の定期見直しが発表されました。日本株では、アシックス(7936)が新規採用され、シャープ(6753)、朝日インテック(7747)、アズビル(6845)、GLP投資法人(3281)、ヒロセ電機(6806)、飯田グループホールディングス(3291)、日本都市ファンド投資法人(8953)、KDX不動産投資法人(8972)、ミスミグループ本社(9962)、小田急電鉄(9007)、清水建設(1803)、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)、東武鉄道(9001)、ユー・エス・エス(4732)、ヤマハ(7951)の15銘柄が除外されます。
ちなみに米国株では、ソフトウエア開発のマイクロストラテジーなど4銘柄が新規採用され、15銘柄が除外されます。銘柄の入れ替えは、5月31日の取引終了時点に実施されます。
組み入れ銘柄の見直しは、2月、5月、8月、11月の年4回行われます。特に5月と11月は大規模な見直しが行われます。世界の多くの機関投資家がMSCI指数をベンチマークとしているため、構成銘柄の入れ替えは、株価にも影響を与えます。指数に組み入れられていれば、個別の業績とは関係なく自動的に買い付けられますが、除外されると売られることになります。除外された銘柄は、その後、軟調な展開が続くこともあるため注意が必要です。
今回のまとめ
・MSCI指数は、「モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社」が算出・公表する株価指数のこと
・組み入れ銘柄の見直しは、年に4回
・組入銘柄への新規採用、除外は株価に影響がある
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。