まずはサイトの利用に慣れてから、慣れてきたら徐々にやり方を学んで高い還元率を目指すとよいだろう。
効率よくポイントを貯めるには、各ポイントに紐付けられた「クレジットカード決済」や「アプリ決済」をすることが基本となるが、前出・ふゆこ氏はこう指摘する。
「ポイ活を資産形成のひとつと考えると、たくさんの手間をかけてアンケートに答えたり、複雑な条件をクリアしたりすることは効率的とは言えない。手間がかかりすぎない“無理のないポイ活”を続けることが大切です。
その意味では、カードやアプリの登録は、最初の一手間さえ乗り切ってしまえば、あとはずっとポイントが貯まり続けます。手続きも昔より簡単になっていて、各サイトの説明に従って進めれば無理なくできるようになっています」
家電は「現金払い」が鉄則
大きなポイントが貯まるのは、支払額が大きくなる「家電量販店」での買い物だ。
これまではカードやスマホ決済でのポイ活を見てきたが、家電は昔ながらの「現金払い」が得になるという。前出・井上氏が指摘する。
「ビックカメラやヨドバシカメラなどの店頭では、家電の種類にもよりますが、大型家電の現金払いは基本的に10%の家電店ポイントがつきます。カード支払いの場合、その量販店が発行するカード以外だと還元率が下がってしまうケースが多いので注意が必要です」
テレビ、パソコン、エアコンや冷蔵庫、ドラム式洗濯機などは20万~30万円の出費となることも多く、10%還元なら一気に2万~3万円分のポイントを獲得できる。
家族での「旅行費」を全額出している人も多いだろう。
「『楽天トラベル』で宿泊予約をすれば楽天ポイント、『じゃらん』ではPontaポイントが貯められます。それらの旅行サイトでは飛行機や新幹線の予約もできるので、JALやANAのマイルと楽天ポイント、Pontaポイントを“二重取り”することも可能です」(井上氏)
※週刊ポスト2024年6月7・14日号