巨大な「ポイント経済圏」が発達したいま、普段の買い物からポイ活に励んでいるという人は少なくないだろう。主要なポイントサービスとして普及しているのが、Vポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイント、PayPayポイントの5大ポイントだが、どれを選べばよいのだろうか。
まず「Vポイント」は日々の買い物でポイントが貯まりやすく、「楽天ポイント」はネット通販での買い物に適している(別記事で詳細を解説)。
自分の買い物のスタイルによってどちらかのポイントを貯めるのが得策だが、その例外と言えるケースが、ドコモユーザーが「dポイント」を貯める場合だ。
5大ポイントの残りの3つのうち、「dポイント」はNTTドコモ、「Pontaポイント」はau、「PayPayポイント」はソフトバンクのキャリアと紐付いている。なかでも、ポイ活に勤しむお笑い芸人・井上ポイント氏は「ドコモユーザーがdポイントを貯めるメリットは大きい」と指摘する。
「ドコモ回線の継続利用期間に応じて、もらえるポイントが増える特典があるからです。例えば10年以上契約を続けている人は、誕生月にスマホのd払いで買い物をすると、普段より最大20%多くポイントがもらえます(上限は5000ポイント)」
月々のスマホ代の支払いでも、ポイントは貯まっていく。ドコモユーザーは基本的にスマホ代の1%のdポイントが貯まるが、「dカードGOLD」で支払えばポイント還元率が10%までアップする。スマホ代が実質10%引きになるのだ。
スマホを買い換えた際、店員に勧められてdカードGOLDに切り替えたという関西在住の60代男性が語る。
「カードは年会費1万1000円と安くないが、私は家族のスマホ代に加え、固定電話やネット回線もドコモで契約しているため、月々4万円ほど支払っている。その10%分で月4000ポイントが戻ってくるから、年間4万8000ポイント程度になり、年会費を払ってもお得になるんです。家族はスマホ代を気にしていないので、これは私が自由に使える“ヘソクリ”になっている」