値下げ交渉をしないもの、するものを区別
IT企業勤務の30代男性・Dさんは、値下げ交渉について「面倒くさすぎる」とバッサリだ。
「家電を値切るという発想がありません。そもそも量販店のようなリアル店舗に行かないですし、ネット通販では値切るとかないじゃないですか。値下げを切り出すのも緊張するし、結果的に思い通りの価格にならなかったらストレスが溜まるうえに時間のムダ。
あと、値切りに応じる店側にもちょっと不信感があります。値下げ交渉をする客ばかりが安く買えて、他の客が高く買うのは不公平でしょう。交渉次第で価格を下げられるなら、最初からその値下げ後の価格に提示してくれればいいのに」
ただしDさんは、値下げ交渉自体がイヤなのではない。「モノによる」とも言う。
「たとえば不動産は、値下げ交渉があってもいい気がします。金額が大きくて、他に選択の余地がないものは値下げ交渉をする時間や手間もそれだけの価値があるかなと……。ただ家電のように、すぐに使いたくて他に選択肢もあるものは値下げ交渉はしない。高いなと思ってどうしてもそれがほしければ、お金を貯めて買う。それか、普通に諦めます」(Dさん)
値下げ交渉を楽しむ人もいれば、そうした一連のやり取りすべてを面倒に感じる人もいるようだ。(了)