いよいよ夏のボーナスシーズン。将来に備えて貯金に回そうという人もいるだろうが、堅実でお得な運用方法にはどんなものがあるのだろうか。安全第一で考えた時、注目したいのが、国が発行している「個人向け国債」という商品だ。ファイナンシャルプランナーの坂本綾子さんが語る。
「通常の国債は価格が変動するのでリスクがありますが、『個人向け』という通り、企業は買うことができず、一般の消費者が買えるリスク低めの国債です。
固定3年と固定5年という商品もありますが、金利が上がり始めたいま注目したいのが、変動金利の『変動10年』という商品です。
投資商品でありながら、元本割れなし、最低0.05%の金利を保証しています(5月時点で金利は0.57%)」
購入者の内訳も、50代約20%、60代約50%と50代以上が多く、選んだ理由のトップが「国が発行している」というように、安全な運用を望む中高年に支持されている。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんも次のようにすすめる。
「変動10年というと、10年引き出せないイメージがありますが、1年経過すると、直近1年分の利息は差し引かれるものの引き出せて、元本割れもありません。“投資は怖い”と考えるかたにも始めやすいと思います」
次のページ:投資には守備的な側面もある