家計

老後資金確保のための家計の見直し 優先すべきは“三大固定費”の「保険」「通信費」「住居費」と4つ目に加わった「サブスク」

老後生活に対する不安の内容

老後生活に対する不安の内容

 食費や交際費などの変動費は、ある意味贅沢した結果でもあるため、ここから先に削りたくなるものだが……。

「変動費は、『今日は食費をがまんした。昨日は交際費をがまんした……』という心の負担が積み重なり、なかなか続かないもの。結果的に大して金額をカットできないんです。

 一方の固定費は、見直しの作業は面倒なのですが、一度コストカットすれば自動的に削られていく。たとえば、ある月の変動費をうんと頑張って5万円削ったとしても、翌月は厳しい。でも、固定費を月々5000円削ったとしたら、1年で6万円の節約になります」

 新NISAなどの投資をやってみたいという人は、安全な額であっても生活費の3~6か月程度の蓄えができてから始めた方がいいと忠告する。

「生活費の余裕がないまま投資を始めてしまうと、下がっているときに『いますぐ必要だから』と取り崩してしまう可能性がある。まず、着実に円預金を増やすところから始めてください」

【プロフィール】
坂本綾子(さかもと・あやこ)/生活経済ジャーナリスト、ファイナンシャルプランナー(CFP)。消費者向けの金融・経済記事の執筆やセミナーを行う。近著『改訂新版 節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けない お金の超基本』(朝日新聞出版)ほか著書多数。

風呂内亜矢(ふろうち・あや)/1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者。テレビやラジオ、雑誌、新聞のほかYouTube「FUROUCHI vlog」でも情報を発信。『「定年」からでも間に合う老後の資産運用』(講談社+α新書)ほか著書多数。

※女性セブン2024年6月13日号

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