“ドリンクだけの店内利用”のハードルが低いマック
一方“ドリンクだけの店内利用”については、モスバーガーではなくマクドナルドを選択するという人も。神奈川県に住む自営業のBさん(40代男性)は言う。
「仕事で外を回っている途中で30分くらい時間が空いてしまったときなんかは、モスではなくマックに行きますね。120円でコーヒーが飲めるのも助かりますし、ドリンクだけで利用するお客さんもそれなりにいるじゃないですか。でも、モスでドリンクだけの利用するお客さんは少ない印象もあるので、ちょっとした時間つぶしには使いにくい。
コーヒーだけなら、近くにマックではなくモスがあったとしても、スタバやドトールを探しますよ。モスはやっぱりバーガーを食べる場所であって、ドリンクだけで時間を潰す場所ではないと感じています。今回の値上げで、その感覚はより強くなったと思います」
ちなみに、スターバックスコーヒーの「ドリップコーヒー」はショート380円、トール420円、グランデ465円、ベンティ510円。ドトールコーヒーの「ブレンドコーヒー」はSサイズ250円、Mサイズ300円、Lサイズ350円だ。
「スタバがそれなりに高いのは別として、モスバーガーのコーヒーはドトールよりもちょっと高い価格設定。そういう意味でも、モスのドリンクが割高に感じられてしまうのは仕方ないことでしょう。やはり、モスバーガーはドリンク類でサービスをするというチェーンではなく、良質なバーガー類を比較的安い価格で提供するというお店なのだと再認識しました」(小浦氏)
原材料費や人件費に上昇により、値上げを避けられないファストフードチェーン。そんななかで、マクドナルドはドリンクの安さをキープし、モスバーガーはこだわりのハンバーガーを提供し続ける。厳しい状況のもとで、各チェーンの個性をより強める方向性を模索しているとも言えそうだ。(了)