キャリア

楽天・三木谷浩史社長が出会ってきた「一流のビジネスパーソン」が例外なく備えていた“資質”とは

2003年当時の三木谷氏(時事通信フォト)

2003年当時の三木谷氏(時事通信フォト)

 1997年の創業から、3年という短期間で上場を果たし、日本屈指の大企業となった楽天。1.6兆円という巨額の売り上げで、楽天市場や楽天カード、楽天モバイルなど70以上ものサービスを展開する同社を率いるのが、創業者の三木谷浩史氏だ。そんな三木谷氏が考える一流のビジネスパーソンの条件は何か。氏の新著『成功の法則100ヶ条』(幻冬舎)から探っていく。

 * * *
 ビジネスパーソンの資質として、フットワークの軽さはきわめて重要だ。

 経験的に言っても、今まで出会った優れたビジネスパーソンは、ことごとくフットワークが軽かった。このことについては、ただ一人の例外もない。

 決断が速い。実行が速い。そして、文字通りフットワークが軽い。今できることは、些細なことでも今やってしまう。面倒なことはなおさらだ。やらずにおけば、どんどんやる気がしなくなる。

 要するに、普通の人が持ち越すことを、絶対に持ち越さない。

 性格的にせっかちな人が多いのも事実だけれど、それがいちばん効率がいいことを感覚的に知っているからだろう。逆に言えば、この感覚がなければ、ビジネスパーソンとして成功することはできないのだ。

次のページ:大切なのは能力の差ではない

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。