ライフ

【温暖化で進む害虫被害の増加】蚊、ダニ、ゴキブリ、カメムシ、マダニ、セアカゴケグモ 6種の害虫の生態と対処法

《カメムシ》果樹を食い荒らし悪臭を放つ

【生態】
 タガメやアメンボの仲間で、いま大量に発生しているのはツヤアオカメムシなど。「エサは種類によって異なり、スギやヒノキ、桃や梨、野菜や稲の汁を吸います。刺激を与えると悪臭を放つので要注意」(白井さん・以下同)。

【出没地】
 山林や果樹園がある付近に生息するが、夜、明かりがあるところに集まる傾向があるため、都市部にも多く生息。

【対処法】
「刺激を与えたり、潰したりすると悪臭が。触らずに、殺虫剤や捕獲器で処分するのがおすすめ。布についた悪臭は、台所用洗剤やメイク用クレンジング剤で落としてから水洗いを」

《マダニ》危険な感染症を媒介

【生態】
 体長は3~10mmだが、吸血すると体重の約10倍に膨れる。「刺されると日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症を引き起こすことも。特にSFTSはワクチンがなく、重症化すると死亡する危険性も」(佐々木さん・以下同)

【出没地】
 森林や草地、キャンプ場、都市部の公園や河川敷などに生息が認められている。

【対処法】
 草木のある場所に行くときは、長袖・長ズボンを着用。「吸血されたら医療機関へ。くちばしが皮膚の内部に食い込んでいるため、無理に取ると体の一部が皮膚内に残りアレルギーの原因になることも」。

《外来害虫・セアカゴケグモ》かまれると全身に痛みが!

【生態】
「オーストラリアから入ってきたとされ、45都道府県で生息が確認されています。体長は1cm程度、全体が黒色で、大きな球状の腹部の背面に赤色の模様があるのが特徴。メスは毒性が強く、かまれると全身に痛みが走ります」(白井さん・以下同)

【出没地】
「暖かい場所にある物陰や隙間、たとえば、ベンチの裏、自動販売機の下、エアコンの室外機の下などに生息。外に置いてあるサンダルの中にいる場合もあるので要注意」

【対処法】
「市販の殺虫剤で駆除可能。生息しそうな場所を掃除するときは軍手をつけて。かまれたら患部を洗い、病院へ」

※女性セブン2024年6月20日号

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。