《カメムシ》果樹を食い荒らし悪臭を放つ
【生態】
タガメやアメンボの仲間で、いま大量に発生しているのはツヤアオカメムシなど。「エサは種類によって異なり、スギやヒノキ、桃や梨、野菜や稲の汁を吸います。刺激を与えると悪臭を放つので要注意」(白井さん・以下同)。
【出没地】
山林や果樹園がある付近に生息するが、夜、明かりがあるところに集まる傾向があるため、都市部にも多く生息。
【対処法】
「刺激を与えたり、潰したりすると悪臭が。触らずに、殺虫剤や捕獲器で処分するのがおすすめ。布についた悪臭は、台所用洗剤やメイク用クレンジング剤で落としてから水洗いを」
《マダニ》危険な感染症を媒介
【生態】
体長は3~10mmだが、吸血すると体重の約10倍に膨れる。「刺されると日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症を引き起こすことも。特にSFTSはワクチンがなく、重症化すると死亡する危険性も」(佐々木さん・以下同)
【出没地】
森林や草地、キャンプ場、都市部の公園や河川敷などに生息が認められている。
【対処法】
草木のある場所に行くときは、長袖・長ズボンを着用。「吸血されたら医療機関へ。くちばしが皮膚の内部に食い込んでいるため、無理に取ると体の一部が皮膚内に残りアレルギーの原因になることも」。
《外来害虫・セアカゴケグモ》かまれると全身に痛みが!
【生態】
「オーストラリアから入ってきたとされ、45都道府県で生息が確認されています。体長は1cm程度、全体が黒色で、大きな球状の腹部の背面に赤色の模様があるのが特徴。メスは毒性が強く、かまれると全身に痛みが走ります」(白井さん・以下同)
【出没地】
「暖かい場所にある物陰や隙間、たとえば、ベンチの裏、自動販売機の下、エアコンの室外機の下などに生息。外に置いてあるサンダルの中にいる場合もあるので要注意」
【対処法】
「市販の殺虫剤で駆除可能。生息しそうな場所を掃除するときは軍手をつけて。かまれたら患部を洗い、病院へ」
※女性セブン2024年6月20日号