そろそろ夏も近づき、あちこちで音楽フェスが開催され始める時期だ。気温が高いなかでのライブやイベントとなると、気になるのが観客席でのニオイ。ライブを激しく楽しんでいると当然ながらたくさんの汗をかく。その結果、観客の体臭などのニオイが大きな問題となるのだ。
ライブやイベントでのニオイについては、ネット上でも頻繁に議題にあがっている。6月3日にはロックバンド「凛として時雨」のドラムス、ピエール中野氏がXに【体臭を抑えるための対策まとめ】として、入浴、洗濯、食事など7つの項目について、体臭を抑える方法を投稿し、話題となった。
また、音楽ライブだけでなく、たくさんの人が集まるイベントでもニオイが問題となることも多い。池袋のカードゲームショップ「カードパラダイス池袋本店」は6月2日、公式Xで【とても残念のお知らせとお願い】として、〈暑くなってきたこともあり、生乾き、体臭など不衛生な状態の方がいらっしゃいます。特に最近の大会には一部参加者の方、匂いがきついです。毎日、入浴、洗濯するなど清潔な状態でご来店ください〉と、カードゲーム大会参加者に対して、ニオイを抑える努力をするようにインフォメーションをした。
このようにニオイ問題が取り沙汰されるなか、実際にライブやイベントに参加している人々は、どのような対策をしているのだろうか。
ライブでは新しいTシャツを着用
都内に住む会社員のAさん(40代男性)は、とある女性アイドルグループのファンで、頻繁にライブに足を運んでいる。以前はそこまで自分の体臭を気にしたことはなかったが、最近はかなり気をつけているという。
「アイドルのライブに通うようになって少なくとも15年くらいは経っています。10年くらい前までは、現場のオタクも男性がほとんどで会場もかなりムンムンした感じでしたよ。ライブ終わりのロビーもなかなかすごいニオイが充満していて、ある意味それが恒例にもなっていたと思います。
でも、ここ数年は若い女性ファンが増えていて、必ずしも“おじさんたちの現場”という雰囲気でもなくなってきた。あまりにもクサいと女性ファンたちに避けられてしまうし、せっかくライブにきたのに周りの男性ファンのニオイが酷かったら、ファンもライブに集中できないだろうし、何よりも申し訳ない。最近ではそれを抑えるためにいろいろ対策するようになりました」