券売機導入で面倒くささが解消された
オーダーカットの廃止のほか、券売機を導入する店舗が増えるなど、省力化も行っている。グラム数を申告して注文するなど、いきなり!ステーキならではの独自のシステムも注目を集めたが、最近ではそのほかの飲食チェーンに近いものとなっており、だからこそ、利用しやすくなったとの声もある。千葉県に住む会社員のCさん(30代女性)は、最近になっていきなり!ステーキの利用頻度が上がっているという。
「結構前ですが、初めていきなり!ステーキに行ったとき、その店では店内の“カット場”にいって、そこで注文するグラム数を申告するシステムでした。それが分かりづらくて、ちょっとハードルが高いなと感じてしまったことがあります。
結局、それからいきなり!ステーキには全然行ってなかったんですが、オーダーカットではなくなって、券売機も導入されたと聞いて行ってみたら、すごく簡単で利用しやすいなと思いました。それまでの“面倒くさいシステム”というイメージがなくなって、気軽に利用できるお店。いまでは月に1回くらいは通っています」
また“とにかく手軽にステーキを食べたい”というときには、いきなり!ステーキが最適だという声も根強い。埼玉県の自営業Dさん(30代男性)はこう話す。
「“なんとなくステーキが食べたい”というときは、結局いきなり!ステーキがいちばん。値上げしたといっても、専門店などに比べれば安い。テーブルに常備してあるソースや調味料が充実しているのもいい。たとえばファミレスだと、おろしにんにくの追加とかわさびの追加とかできないけど、いきなり!ステーキなら自分好みの調味料を好きなだけ使えますから。
あと、一時期の大ブームだったときは、混んでいて待たされることもありましたが、いまはそんなに混んでいないのもポジティブ要素です。店の前を歩いていて空いているのを見ると、思わずフラッと入ることもあります」
価格やメニュー、システムを変えながら、営業を続けるいきなり!ステーキ。離れてしまったかつての愛好家もいれば、いまのシステムこそを快適に思う愛好家もいる。今後も少しずつ変化しながら、最適解を探していくこととなりそうだ。(了)