「安物」「偽物」の落とし穴に注意
ただし、激安価格で買える以上気をつけなければならないのは、偽物や粗悪品を掴まされること。事実、5月28日には韓国・ソウル市がSHEINが展開する子供向け商品から発がん性物質が発見されたことを発表している。
また、これらの激安ECサイトで取り扱う商品は多くが中国や韓国から発送されるため、中には商品や段ボールからトコジラミが発見された騒動もあった。
「製品安全規格は国によって異なるため、ベビー用品のほかペットや子供の肌に直接触れる可能性のあるものは、これらのサイトで購入しない方が安全です。偽物や粗悪品を買わないためには商品画像だけではなく説明文やレビューもよく読みましょう」(遠藤さん)
説明文の日本語が怪しいものや、レビューが1件もついていないものは避けるのが賢明だ。
中国発のECサイトには、セキュリティー上の懸念点もある。いま注目されている「Temu(ティームー)」は、70~90%オフは当たり前で、洋服やコスメだけでなく、家具や家電、調理器具までなんでも揃う。安さと商品の豊富さで利用者が急増している一方で、個人情報の流出には気をつけたい。
「運営は『ピンドゥオドゥオ』という中国ECサイトですが、購入者の個人情報などに不正アクセスしていることがわかり、米Googleはアプリを停止。その後中国国外向けに展開したのがTemuなので、クレジットカード情報を登録するのは不安があります。利用の際は支払いをPayPalかコンビニ払いにするといいでしょう」(丸山さん)