プライベートでは“裸の付き合い”を厭わない気さくな人物であると大野氏が続ける。
「佐上さんは弊社のスタッフをサウナやグランピング施設に誘ってくれたこともありました。たまに食事をする時は、新鮮で興味深い話で私たちを楽しませてくれます。アートにも造詣が深く、多彩な方です」
若くして手にした莫大な資産の使い途について、意外なところで佐上氏の名前があがる。「競馬」だ。佐上氏はともに3歳牝馬のローズパンラズナ(5戦1勝)、ランデヴーローズ(8戦未勝利)の2頭を所有している。ランデヴーローズの落札額はJRAブリーズアップセール(2歳調教の競り)で最高額となる2970万円だった。競馬ライターの水上学氏が語る。
「『ウマ娘』ブームもあってか、競走馬に興味を持つ若い経営者が増えているのでしょう。ちなみに佐上氏が所有するローズパンラズナはダート中距離で上位を目指せる好素材で、昨年12月に三浦皇成騎手(34)が騎乗して初勝利を挙げています。未勝利のランデヴーローズは将来の繁殖候補かもしれません」
ビジネス界の勝ち馬を目指して、若きビリオネア社長の快走が続く。
※週刊ポスト2024年6月28日・7月5日号