利用できる介護サービスを確認
自宅で余生を過ごしたいと考える人にも、活用できるサービスはある。
「掃除やゴミ出し、家事代行など、民間サービスを利用するのも一手だと思います。独居世帯の悩みで多いのが『話し相手がいない』こと。各種サービスを受ける場合は費用が発生しますが、定期的に利用することで、スタッフとのコミュニケーションの機会が生まれます。QOLの向上だけでなく、孤立化防止と安否確認の面から、検討に値すると考えます」(同前)
老いが進み、介助や介護が必要になることも事前に想定しておく。
「軽度の歩行困難や、入浴・排泄で一部介助が必要となる『要介護1』と認定されたケースでも、自宅で介護を受けている方がほとんどです。単身でも、ホームヘルパーによる訪問介護などを活用することで、自宅から離れず暮らすことは可能です。あらかじめ利用できる介護サービスを確認しておきましょう」
独居生活には様々な不安がつきまとうが、民間だけでなく、各自治体には状況に応じたサポートサービスがある。ひとりの余生をどこで暮らすか、今から前向きに考えたい。
※週刊ポスト2024年6月28日・7月5日号