マネー

配偶者に先立たれた高齢者の「住まい」問題 “介護保険を申請するほどでない”ならサ高住が選択肢、自宅なら行政・民間サービスの活用を

夫婦で始める「ひとりに備える」手続き(その2)

夫婦で始める「ひとりに備える」手続き(その2)

利用できる介護サービスを確認

 自宅で余生を過ごしたいと考える人にも、活用できるサービスはある。

「掃除やゴミ出し、家事代行など、民間サービスを利用するのも一手だと思います。独居世帯の悩みで多いのが『話し相手がいない』こと。各種サービスを受ける場合は費用が発生しますが、定期的に利用することで、スタッフとのコミュニケーションの機会が生まれます。QOLの向上だけでなく、孤立化防止と安否確認の面から、検討に値すると考えます」(同前)

 老いが進み、介助や介護が必要になることも事前に想定しておく。

「軽度の歩行困難や、入浴・排泄で一部介助が必要となる『要介護1』と認定されたケースでも、自宅で介護を受けている方がほとんどです。単身でも、ホームヘルパーによる訪問介護などを活用することで、自宅から離れず暮らすことは可能です。あらかじめ利用できる介護サービスを確認しておきましょう」

 独居生活には様々な不安がつきまとうが、民間だけでなく、各自治体には状況に応じたサポートサービスがある。ひとりの余生をどこで暮らすか、今から前向きに考えたい。

※週刊ポスト2024年6月28日・7月5日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。