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「おい、水持ってきて!」店員にタメ口は“カスハラ予備軍”か 隣で不快な思いをしている同行者と店員のため息

横柄な態度は「カスハラ」につながりかねない(イメージ)

横柄な態度は「カスハラ」につながりかねない(イメージ)

 近頃大きな問題となっているのが、カスタマーハラスメント(カスハラ)だ。一般企業や自治体、公共施設などの窓口・店舗で、利用者が理不尽なクレームを入れたり、暴言を吐いたり、暴力を振るったりなどの迷惑行為が増加。企業や自治体もその対応を進めている。

 明らかな嫌がらせや暴力などの犯罪行為は言語道断だが、自分ではあまり意識せずとも結果的に“カスハラ”になりうる行為もある。そのきっかけになりやすいのが“店員へのタメ口”だ。飲食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。

「飲食店などで、店員にタメ口をきくお客さんは昔からたくさんいます。それが単にフレンドリーな態度と受け止められれば大きな問題にはなりませんが、横柄、威圧的な態度であったりすると、カスハラにつながる可能性もあります。そういう意味でも、店員へのタメ口は“カスハラ予備軍”によくあること。極力避けるべき行為と言えるかもしれません」

 身の回りの人が店員にタメ口をきいていると、不快で仕方ないという声もある。東京都に住む会社員のAさん(30代男性)は、父親の態度に困っていると明かす。

「父はとにかくお店で偉そうにしたがるというか。レストランで注文するときも全部タメ口だし、『おい、水持ってきて!』みたいな感じで、ぶっきらぼうでもある。外国人の店員さんに『日本語わかる?』みたいな言い方をしたこともあって、ありえないですよね……」(Aさん)

 Aさんをはじめ、家族は父親の態度の悪さを頻繁に注意しているが、なかなか改善されない。

「父を注意すると『そうか、直さないとな』という感じで、その場では聞いてくれるんですが、一向に変わりません。カスハラに対する意識が致命的に低いのか、“客=お金を払う=エラい”という意識が根っから染み付いてしまっているのかわかりませんが、今後年齢を重ねていってこの傾向が強まっていくのではないか、と不安は残ります」(Aさん)

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