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町内会の旧態依然の運営スタイルに疲弊する人たち 共働きなのに平日餅つき大会に参加、「回覧板」と「現金での集金」で潰れる休日

 その後、町内会の組織である子供会でも活動することになったBさん。「役員でなくても、イベントは強制的に手伝わされる」という現実を嘆く。

「子供たちのための行事の運営も一苦労です。夏祭りや子供神輿、町内会BBQなどの運営は、共働きで育児中の身にはつらすぎました。娘が熱を出してしまい、イベントに手伝いに行けなかった時は役員から『なんで手伝いに来ないのか』と怒鳴られました。それだけギリギリの人員なんだと思います」(Bさん)

 人手不足でもイベントを縮小しない背景には、「昔のまま」を続けたいという自治会長の思いがあるようだが、Bさんは「現実的ではない」と語る。

「自治会長は『今の子供たちに地域のつながりを教えてあげたい』と言いますが、町内会も子供会も人手が足りないのが現状なのに、無理やり同じやり方を続けているといつか破綻するのは目に見えています。正直、町内会や子供会そのものの存在を見直してもいいのでは」(Bさん)

 地域に貢献したいという思いを持っていても、負担が大きく気軽に参加できなかったり、あきらめてしまう人は少なくない。昔のままのスタイルを貫く町内会はアップデートできるのか。結局のところ、住人たちの支持がなくなれば存続は難しくなる一方だろう。(了)

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