家電の買換は長期的な節約に
このご時世、貯蓄が大切なのはよくわかる。読者アンケートでも貯金が1位だ。しかし実はこれ、複数回答だから。最も多かったのは、“半分貯金・半分使う”派だ。中でも、旅行や趣味、新しい家電に費やす人は、貯金しかしないという人とほぼ同数だった。
「優先順位をつけて、計画的に使うのはアリです。たとえば、古い家電を省エネ性能に優れた新品に買い替えた方が電気代を抑えられるので、トータルでみるとお得に。大手電力会社10社が6月使用分から電気料金を値上げするので、このタイミングで、家電の買い替えはおすすめです」
いくら得になるのか、定額減税シミュレーション
ボーナスに加え家計の助けになりそうなのが6月からスタートした定額減税だ。ただ、イマイチどういう制度かわからない、という声も。何か手続きが必要なのか、いくら得するのか、丸山さんが解説する。
「定額減税は、物価高に対する経済政策です。扶養する家族も含めて基本的に1人あたり年間で所得税が3万円、住民税が1万円減税されます。
所得税は、ボーナスや給与にかかる分が引かれ、引き切れなかった分は翌月に繰り越し。住民税は6月分の納税額が0円で、7月以降の11か月で3万円の減税額を反映させ、年間の納税額を分割して納税します」(前出・丸山さん)
つまり私たちの手続きは不要。給与明細を受け取ったら確認しよう。
●扶養家族なし単身世帯の場合
所得税年間3万円と住民税1万円が減税される。
●共働き4人家族の場合
家族を扶養している人の収入から、所得税9万円、住民税3万円が減税される。もう片方の親の収入からは、本人分の4万円(所得税3万円と住民税1万円)が減税。