無印良品、ユニクロ、H＆M…ファッション業界に広がる“不要になった衣料品の回収サービス”を解説　その対象と利用方法、特典の有無

【オンワード樫山】回収衣料からリサイクル毛布などを生産

　自社衣料の循環システムを構築することを目的に、2009年に自社製衣料品の回収をスタート。2023年度は、約96万点を回収し、リユース率は17％、リサイクル率は83％で活用。リサイクルとしては毛布や軍手、固形燃料の生産に加え、新たな価値を加えるアップサイクルも行っている。1点につき500円相当のポイント付与という高特典が得られるのが魅力。オンライン回収（送料は自己負担）もある。

●回収サービスの参加条件
【対象】オンワード製品の婦人、紳士、子供、ゴルフなどの衣料品
【場所】百貨店内のオンワード樫山ショップ。スタッフに声をかけること
【特典】1点につきオンワードグリーンポイント500ポイント付与。※1回につき10点まで。一部店舗で購入年月に応じたポイント付与を実施

【洋服の青山】他社製品や学生服、ベルト・靴などの小物もOK

　1998年から「下取りサービス」として不要になったスーツなどの回収を行っている。2023年10月より「スーツスクエア」「ザ・スーツカンパニー」含めた全国725店舗（2024年3月末時点）でリサイクリングBOX「WEAR SHiFT（ウエアシフト）」を設置。回収後は海外へのリユース、車の断熱材・荷物の緩衝材、防災毛布などにリサイクル。リサイクル素材を使った製品の販売も。特典は、全アイテムに使える10％オフクーポン券。

●回収サービスの参加条件
【対象】メンズスーツやワイシャツ、フォーマルはもちろん、ネクタイ・ベルト・靴などの小物類からレディース衣類までOK
【場所】グループ店舗のリサイクリングBOXへ。クーポン取得はスタッフに声をかける
【特典】当日から使える10％オフのクーポン券進呈（有効期限は発行から3か月）

取材・文／山下和恵

※女性セブン2024年7月4日号